院長ブログ

⑧ ESMOスコア:追記Ⅰ ~実感に近い評価法~

皆様こんにちは。

さて、ESMOスコアについて

いくつかの補足をしておかなければいけません。

EMSOスコアは、

臨床試験をクリアした治療法でも

必ずしも臨床的に有用とは言えないのではないか

と皆が薄々感じていた現場の感覚

数値化したものです。

治療の『毒性』『有効性』

どう天秤にかけるべきか、

判断の拠り所を提示します。

このツールが初めて発表されたのが 2015年。

それまでは

『生活の質(QOL)』という言葉こそあれ、

実際にはあらかじめQOLを考慮して治療を選択する

基準も方法もありませんでした。

しかし「比較試験で有意な生存期間延長が認められた。

だからこの治療は有用だ。」と結論されると、

行わないことは悪いことになってしまいます。

これは患者にとっても現場の医療者にとっても

有形無形の圧力となります。

ゆえに、臨床試験の結果と

実臨床での手応えとの『差』は

患者・医療者双方にストレスを生じさせます。

この問題の本質は

「抗がん剤治療の毒性」について

医療者側に個別の情報こそあれ、

毒性を差し引いた上での総合的なメリットを検討した

客観的な目安が事実上存在しなかったことなのです。

従ってESMOスコア

治療法ごとにQOLをも加味し評価を出している点で

新たな一歩となります。

ただし、まだEMSOスコアにも課題があります。

『毒性が軽い』や『QOLが良好』等の解釈判断は

その定義が明確でなく、どうしても若干は

主観が入った結論になる事。

また、薬価など治療コストに対する評価が

内包されていない事などです。

さらに、臨床試験の一般的な問題として

今はまだ

プレシジョンメディシン(精密医療)の萌芽期なので

分類仕分けが臓器単位など大雑把にならざるを得ず、

結果どうしても当てはまらない人々がそれなりの数量で

出てきてしまう事は念頭に置く必要があります。




がんの温熱免疫治療

心斎橋スリーアロークリニック

田中陽一郎

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カテゴリ: 抗癌剤

2018/03/20(Tue)14:41

心斎橋スリーアロークリニック 院長 田中 陽一郎

プロフィール -履歴・経歴-

実父の癌が免疫療法との接点となり免疫療法・温熱療法の第一人者である照沼裕先生に師事。数百例の免疫治療を経験。2009年5月に当クリニックを開院。

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