院長ブログ

①近年発売の抗がん剤も、延命やQOL改善せずとの報告

皆様こんにちは。

さて、2009年から2013年

欧州医薬品庁(EMA)が承認して

市場に出た全ての抗がん剤について、

『延命』と『QOL改善』の観点から再検討をしてみると

明らかなメリットがない事が判明した、との論文が

BMJ誌(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)に

掲載されました。

【Davis C,et al.BMJ.2017;359;j4530】

これは、ロンドン大学キングスカレッジ の Courtney Davis らが

公的な EMA のデータベースをもとに詳細な検討をしたものです。

2009年から2013年に EMA が承認したがん治療薬48製剤で、

適応疾患は 68 に及びました。

このうち、薬剤の承認時点で

全生存期間の有意な延長が認められていたもの

68 の適応疾患中わずか 24(35%)のみで、

しかも延びた生存期間の中央値は 2.7ヶ月でした。

また、承認時点でQOLの改善が認められたのは

68適応中たった 7例(10%)でした。

次に、薬剤の承認時点で

全生存期間の延長が認められなかった44適応のうち、

上市後に全生存期間延長が確認されたのは 3適応(7%)

QOLの改善が報告されたのは 5適応(11%)でした。

さらに、68適応の全てについて

承認後中央値で5.4年(3.3~8.1年)の追跡調査をした結果、

全生存期間もしくはQOLの改善があったのは

35適応(51%)に過ぎず、残りの49%は不明のままでした。

最後に、全生存期間の改善が示された26適応のうち、

QOLや薬剤の毒性を考慮してその価値を測定する ESMO-MCBS

(European Society for Medical Oncology Magnitude of

Clinical Benefit Scale)というツールを用いて

測定し直せた 23疾患(23製剤)を解析した結果、

臨床的に意味があると判定された治療は

半数未満(11/23適応: 48%)になりました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28978555

(続く)


大阪のがん免疫温熱治療

心斎橋スリーアロークリニック

田中陽一郎

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カテゴリ: 抗癌剤

2017/10/29(Sun)13:12

心斎橋スリーアロークリニック 院長 田中 陽一郎

プロフィール -履歴・経歴-

実父の癌が免疫療法との接点となり免疫療法・温熱療法の第一人者である照沼裕先生に師事。数百例の免疫治療を経験。2009年5月に当クリニックを開院。

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