院長ブログ

免疫細胞療法は単なる善でも悪でもない

皆様こんにちは。

さて当院では、

まず免疫細胞療法の単独治療で顕著な効果が出て、

その後は現在までハイパーサーミアによる維持療法で

2年以上の長期寛解状態が続いている

多発肝臓がんの方がおられます。

それまでは、じわじわ増殖する肝臓がんに対し

1年に1回はカテーテル治療を行っておられました。

しかし、前回のカテーテル治療の効果が不十分で

数ヶ月経ってもAFPやPIVKAⅡと呼ばれる

腫瘍マーカーが下がらないため当院に来られたのでした。

培養で活性化した高純度のNK細胞(SNK療法)治療を

行ったところ、極めて反応良く、1クールで腫瘍マーカーは正常化。

さらに長年肝がんに合併していた静脈瘤も消失してしまいました。

これらにより、非常に体調が良くなり、

現在、1ヶ月に1回程度のハイパーサーミア(温熱治療)のみ

経過を追っていますが、2年以上経過しても再発なく、

腫瘍マーカーも正常のままを維持しています。

すなわち、寛解状態(治癒したように見える状態)が

長期に維持されています。

この間、入院やカテーテル治療などは

全く行わずとも済んでいるわけです。

ご本人にとって大きなメリットです。

肝臓がんに対する免疫細胞療法の効果は

時折、研究会の一例報告で見かけることがあります。

ただ、静脈瘤まで消失した例は少ないのではないか

と思い探してみますと、

瀬田クリニックのホームページへの掲載でありますが

比較的詳細な経過とともに近似の一例が掲載してありました。

http://www.j-immunother.com/case/case001/

免疫細胞療法が肝臓がんの進行を抑えていた

と考えるのが最も自然な考察だろうと思います。

内容も、治療に関して具体的で

寛解の期間、他の治療との併用なく

長期的に維持していた事が明記されています。

何らかの意図的な印象操作を行った形跡も意図も感じられません。

正々堂々とそのままの事実を掲載したものと思います

なお、維持療法として

4週に1回の免疫細胞療法を行った事が記されていますが、

当院では、患者のコスト負担を最小限にするために

この部分をハイパーサーミアに置き換えます。

これらの例が示すように、

免疫細胞療法単独でも顕著な効果とメリットが得られる事例は

進行がんにおいても確実に存在しています。

標準的な治療で得られ難い効果やメリットが得られる場合が、ある。

このような患者さんの選択肢そのものを消すと、

あるべき結果も消えてしまいます。

オプジーボなどの免疫治療薬が登場する前からずっと

「どうしても免疫細胞療法が効いたように見える」

症例があることは事実だ、と言い続けてきました。

ただ、一例報告では証明にならないのが医学であると

言われればそういう面もありますので

目の前の患者さんが実感して喜んで戴けていれば

まあそれで十分と考えてやってきたわけです。

また、免疫力が効いているように見える例は、

『効けば比較的長期に効果が持続するようだ』

『遅効性(遅れて効いてくる)がある場合も存在するようだ』

どうもこのような特徴を持つように思える、

といった内容を発信しておりました。

これがやはり免疫の作用であったことは

図らずも、自分が証明せずとも

免疫を暴走させる薬「オプジーボ」の登場によって

ほとんど確信となりました。

オプジーボが効果を示す場合、

同様の傾向を示す例が多数報告されたからです。

よって、これらの免疫作用は全て相関しており

同様の機序を持った一連のものであります。

そう考えなければ逆に不自然です。

オプジーボが出てきたことで、

オプジーボは本物の免疫治療だけど

免疫細胞療法はウソの免疫治療なんだと、

こう言ってしまうと

もう何もかも信憑性がなくなる気がします。


また、オプジーボが現れて免疫細胞療法は不要かというと

そうではなく、

寛解期に使用することで寛解を持続させる効果は

T細胞系を活性化させるオプジーボより、

NK細胞の活性化の役割が大きいだろうと

推測しています。

免疫細胞療法自体は善でも悪でもない

健康保険を介した医療費の国民負担が増える中

使い方次第、使う人次第の

重要な治療ツールの一つだと思います。




大阪のがん免疫温熱治療

心斎橋スリーアロークリニック

田中陽一郎



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カテゴリ: 肝臓がん

2017/10/17(Tue)16:31

心斎橋スリーアロークリニック 院長 田中 陽一郎

プロフィール -履歴・経歴-

実父の癌が免疫療法との接点となり免疫療法・温熱療法の第一人者である照沼裕先生に師事。数百例の免疫治療を経験。2009年5月に当クリニックを開院。

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