なぜ効果があるの?
免疫療法
標準のがん治療に免疫力が欠かせないのはなぜ?
標準治療の「抗がん剤」や「放射線治療」をしても、免疫力が弱いと効果がありません。
抗がん剤や放射線が、がん細胞をやっつけるためには最終段階で免疫力が必要なのです。
2007年、フランスの研究グループがマウスの実験結果でこれらを発表しました。
【Zifvogel et al. Nature Med 13.1050(2007)】
正常マウスと免疫不全マウスに大腸がん細胞を植え付け、両方に同量の抗がん剤治療を行った実験です。
正常マウスでは抗がん剤の効果が表れましたが、免疫不全マウスでは抗がん剤がほとんど効かなかった
のです。
同様に、乳がん細胞をマウスに植え付け、両方に同量の放射線治療を行う実験もしました。
するとやはり、正常マウスでは放射線でがん細胞が縮小しましたが免疫不全マウスでは
放射線の効果が出ませんでした。
すなわち、「がんの標準治療(抗がん剤、放射線治療)に免疫力は欠かせない」、という事です。
現在病院で抗がん剤治療を受けている方、または受ける予定の方、放射線治療をされている方、せっかく
しんどい標準治療を受けるのですからぜひ免疫療法を併用する事で標準治療の効果を最大にしましょう。
- 大腸がん細胞 抗がん剤治療
- 乳がん細胞 放射線治療
免疫細胞療法の流れ
約1時間のアフェレーシス(成分採血)によって1クール分のリンパ球を採取します。
このリンパ球を厳重な管理のもとで分化させ、NK細胞、樹状細胞、CTL細胞として
増殖・活性化させます。
この3種類の細胞はお互いに補完協力し合い、がん細胞を攻撃します。
免疫細胞療法の流れ
- 成分採血(アフェレーシス)から約1~2週間後に注射
- 成分採血(アフェレーシス)から約2~3週間後に点滴
アフェレーシス(成分採血)出来ない場合のNK細胞療法
血管が細いなどの理由でアフェレーシスができない方は、普通の採血で1回点滴分につき50ccの
静脈血を採取し、NK細胞の培養点滴のみを行います。
アフェレーシス(成分採血)出来ない場合のNK細胞療法
免疫療法にハイパーサーミア(温熱療法)を組み合わせる理由
免疫療法はハイパーサーミアと呼ばれる温熱療法を併用する事で効果が何倍にも跳ね上がります。
下図をご覧下さい。
体の中にはCTL細胞療法や活性化Tリンパ球療法に使用される『善玉のTリンパ球』の他に
もう1種類『悪玉のTリンパ球』があります。
『制御性Tリンパ球』と呼ばれています。
もともとはアレルギーなど過剰な免疫を抑制するために必要で存在しているのですが、
体内にがん細胞が発生している場合は、味方の足を引っ張る『悪玉のTリンパ球』としか
言いようがありません。
がん細胞の周りには特にこの悪玉の『制御性Tリンパ球』が集まって、がん細胞を守っています。
がん細胞に制御性Tリンパ球はあやつられているのです。
ハイパーサーミア(温熱療法)をする事により、制御性Tリンパ球は我に返って目を覚まします。
そしてがん細胞の呪縛からのがれ、減少していきます。
免疫療法にハイパーサーミア(温熱療法)を組み合わせる理由
制御性Tリンパ球-NK細胞-CTL細胞-樹状細胞
免疫療法に高濃度ビタミンCを組み合わせる理由
高濃度ビタミンC点滴は免疫系を強化し、抗がん剤の副作用を軽減すると共に治療の効果を増強し、
がんを抑制・予防する優れた補完医療です。