院長ブログ
大腸癌の最近のブログ記事
FOLFOXとFOLFIRI
2010/04/23(Fri)12:20
皆様こんにちは。
手術で取りきれない大腸癌の治療には
抗癌剤を使うことになります。
10年程前までは、『5-FU』(ファイブ・エフユー)という抗癌剤
ただ1つを点滴するしか方法がありませんでした。
当然その結果は、良いとは言えないものでした。
治療を行っても、進行性大腸癌と診断されてから
1年以上生きるのは至難の業だったのです。
しかし、『CPT-11』(イリノテカン)と
『L-OHP』(オキサリプラチン)が出現し
大腸癌の抗癌剤治療は大きく進歩しました。
5-FUを含めたこの3種類の薬を組み合わせることで
癌を抱えながらも、長期の生存が
十分可能になりました。
いかにこの重要な抗癌剤3種類を
副作用を抑え、長く使用して使い切ることができるか
が大きく寿命を左右します。
ところで、3つの抗癌剤の『組み合わせ方』には名前がついており
大きく分けて以下の2つがあります。
『FOLFOX』(フォルフォックス)と呼ばれる
オキサリプラチンを軸にした組み合わせと、
『FOLFIRI』(フォルフィリ)と呼ばれる
イリノテカンを軸にした組み合わせです。
当クリニックのスリーアロー療法に限らず
色々違った機序の治療を「同時に重ねる」事が
がんをやっつける『コツ』なのです。
あきらめない癌治療:心斎橋スリーアロークリニック
田中陽一郎
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カテゴリー: 大腸癌
大腸癌:「ステージ」について
2009/07/21(Tue)18:39
皆様こんにちは。
今日は大腸癌の「ステージ」について
お話したいと思います。
がんの『病期』すなわち
『進行具合』を「ステージ」と言います。
ステージ0から始まり
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ と数字が大きくなるほど
がんが進行していることになります。
ステージがなぜ重要かというと
ステージによって
治療方法や予後が違ってくるからです。
各々のステージに適した治療をしなければいけません。
やりすぎても身体に負担がかかるだけですし、
逆に治療不足でも後で泣きを見ることになりかねません。
差が出るのは、やはりリンパ節転移の有無です。
大腸癌の場合、ステージⅡまでは「リンパ節転移なし」です。
ステージⅡまでは基本的には手術のみの治療となります。
ごく一部、血管に浸潤が見られる場合に限り
軽めの抗がん剤を内服する場合があります。
ステージⅢ以上は「リンパ節転移あり」。
さらに、リンパ節転移の範囲によって
「ステージⅢa」と「ステージⅢb」に分類されます。
病巣の近くから遠くへと、リンパ節を1群~4群に分け、
1群までのリンパ節に転移があるものがⅢa。
「ステージⅢa」は手術後、基本として6か月間
軽めの抗がん剤を内服します。
一方、2~3群リンパ節に転移があるものがⅢbですが
「ステージⅢb」は手術後、
複数の抗がん剤による点滴治療の適応となります。
4群リンパ節に転移があり、他の臓器に転移がある「ステージⅣ」は
可能なら原発巣、転移巣の手術をする場合もありますが
多くの場合、手術不可と判断せざるを得ず
通称「FOLFOX(フォルフォックス)」などと呼ばれる
さらに複数の抗がん剤の組み合わせ治療を検討する事になります。
大腸癌に用いる種々の抗がん剤についての詳細は
またの機会にお話したいと思います。
がん治療専門:心斎橋スリーアロークリニック
田中陽一郎
カテゴリー: 大腸癌

