院長ブログ
肺癌
非小細胞肺がんをやっつける ①
2011/11/20(Sun)17:09
皆様こんにちは。
さて、「肺がん」の種類のうち、
『小細胞肺がん』 は言わば特殊型です。
それ以外の
「腺がん」、「扁平上皮がん」、「大細胞がん」を
ひとくくりにして 『非小細胞肺がん』 と呼びます。
中でも、「腺がん」 は非小細胞肺がんの代表格です。
非小細胞肺がんに対する
抗がん剤治療を受ける場合、
色々な考え方がありますが
できるだけ「脱毛」 など
目立つ副作用が少ないものを
『最初に』 使用するのが良いと考えています。
しかしながら、実際には
副作用は強いけれども
まずは点滴で大量のタキサン系抗がん剤と
白金系抗がん剤のカルボプラチンを
投与する場合が多いようです。
このレジメで最初に標準量の治療を受けると
長期の入院が必要ですから仕事もできません。
また、合わない人にはかなりの気分不良が生じます。
さらに間違いなく脱毛が起こりますので
その段階で気持ちが 『病人』 になってしまう
恐れがあります。
その点、内服する抗がん剤のTS-1 などは
脱毛も起こりにくく優れています。
もちろん中には合わない人もおられますが
容易に量を調節できます。
なので、最初に抗がん剤を
タキサン系点滴から始める場合と
TS-1 内服から始める場合で、
運命が分かれてしまう場合すらあると思われます。
実際、StageⅢb の診断にて
入院での抗がん剤点滴を勧められたものの
仕事ができなくなると思い断った方がおられます。
当院で必要最低限のTS-1 内服等を希望され
ハイパーサーミアで効果を底上げしつつ
1年に一度だけの免疫治療を行っていますが、
がん性胸水まで出ていた進行は止まり
何よりほとんど副作用なく
バリバリ忙しい仕事を続けながら
普通の生活ができています。
TS-1 は副作用の出方を注意深く見ながら
かなり減量しての使用ですが、
全く以前通り、お元気に2年目を経過中です。
最初に一般的に行われている
タキサン系抗がん剤の点滴から始めていたら
全く違う経過になっていたでしょう。
場合によっては
ボロボロになっていた可能性があります。
当然その時点で仕事は続けられ
なかったはずです。
一例を挙げましたが
似た経過の方が当院で複数おられます。
(つづく)
あきらめないがん治療専門
心斎橋スリーアロークリニック
田中陽一郎
カテゴリー: 肺癌