院長ブログ

食事療法

本当にあった食事療法の話 ⑧

2010/06/20(Sun)16:00

皆様こんにちは。


さて、『泣く子も黙る』と形容される程

厳しい修行で知られる永平寺。


日々の生活はとても規則正しく、

食事もいわゆる『精進料理』で菜食です。

自然の恵みを頂くわけですが、

『粗食』と言っても良い

低カロリーの食事です。


医学的見解では『抗加齢に利する食事』というのは

菜食が良いか肉食が良いかの話よりも

一言でいえば『低カロリー食』です。

 

どうやら低カロリー食で長寿になるようだ、

という事は昔から経験で語られていました。

 

 

このような話があります。

 

戦争中、ドイツで毛皮のコート用にミンクを飼育していた業者が

エサの供給を維持できなくなり、会社をたたみました。

 

飼われていたミンク達は、かわいそうに

少量のエサとともに放置。

 

戦争がやっと終わり

久しぶりに元社長が恐る恐る動物舎を見に行きました。

ミンク達はみな餓死してしまったにちがいないと

覚悟をしていました。

 

が、何と・・・ミンク達は痩せてはいるものの

ほとんどが元気。

その後は大切に飼われ、皆とても長生きしたということです。

 

 

たまたまだったのでしょうか?

 

 

しかし近年、少食と長寿の関係は医学的に証明されつつあります。

まずショウジョウバエで実験が行われ、

ネズミやサルでも確認されました。

ヒトでも同様であろうと思われます。


少食を日常的に続けると老化が遅くなるのです。

端的に言えば、身体が『省エネモード』に入るのだと思います。


具体的には、カロリー制限で「サーチュイン」と呼ばれる遺伝子群が活性化し

DNAの老化防止に関与する蛋白が造られる事が分かっています。

まだその全容は解明されていません。

生命に関する多くの謎が残されています。


ただ、日々の生活習慣が身体を創っていくわけですから

宮崎禅師の長寿には「宗教上の粗食主義」が少なからず

影響している事でしょう。


しかし、カロリー制限には落とし穴もあります。

それについては次回。(つづく)




あきらめない癌治療専門

心斎橋スリーアロークリニック

田中陽一郎



 



 



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