症例報告
症例報告
◆ #25 卵巣癌・腹膜播種 【がんを長期間休眠させる】
50歳 女性
2006年10月腹満感出現。
卵巣癌、腹膜多発転移と診断された。
手術施行の後、タキサン系+白金系抗がん剤を9クール。
その後イリノテカンに変更し9クール施行。
これにより一時寛解したが、再び腫瘍マーカーのCA125値上昇。
そこで、2010年2月からサードライン治療として
ドキシルを3クール施行されるも効果なく
CA125値は更に上昇し続けたため、2010年5月当院に受診された。
適切なペプチドを用いた複合免疫治療を1クールと、
ハイパーサーミアを行った。
腫瘍マーカーは反応し、低下傾向を示した。
重要な事は、2011年に入り
すべての治療を休憩されたが、1年以上経った
2012年2月現在、お元気に過ごされているという事である。
サードラインの抗がん剤治療まで行われ、
それが効かなくなった卵巣癌の経過としては
非常に長い。
生活の質もすこぶる良い。
複合免疫治療を行ったことで
身体の中で自前のワクチンがしっかり出来上がり
その後のがんの進行スピードがかなり遅くなっていると
考えられる。
またこの間、卵巣癌に対し抗がん剤の
ジェムザールが新たに認可されたので
今後の選択枝が広がった。
このように、免疫治療の真の効果は
がんの縮小というよりも、「全生存期間の延長」
すなわち「副作用なく寿命を延長」することが
最も特徴的な作用である。
そして、この作用は徐々に公的機関の臨床試験でも
科学的検証がなされたデータとして蓄積され、
明らかになってきている。
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